竹中ギー太の忍法帖

ノンポリギター弾きの日々異常無し日記

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シンメトリック・オーギュメント・スケール 6音 9音

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ディミニッシュに続くシンメトリック・スケール第二弾はオーギュメント・スケールです。

 

カート・ローゼンウィンケルなどのコンテンポラリー・ジャズプレイヤーが多用したことで、2000年前後から注目されたスケールです。

ハービー・ハンコックなど一部のピアニストは60年代から多用していたようですね。

 


Intuit

 

 

 

1、シンメトリック・オーギュメントスケール

 

オーギュメント・トライアドを全音で重ねると、Daug/Caug という感じで音の順で並べると6音のホールトーン・スケールになります。

 

 

全音半のインターバルで重ねると、E♭aug/Caug となりますので、

全音半・半音・全音半・半音・全音半・半音、と言うインターバルのスケールが出来ます。

 

これを、シンメトリック・オーギュメント・スケール(単にオーギュメントと呼ぶ)と呼びます。

さらに、全音関係のオーギュメント・トライアドを乗せると、

全音・半音・半音・全音・半音・半音・全音・半音・半音、の並びで9音オーギュメントが出来ます。

 

2、12半音の円陣での位置

 

12点円陣では、ド・ミ・ラ♭ で正三角形ができ、ミ♭・ソ・シ も正三角形で1点ずれた二つの正三角形を作ります。

 

 

3、使用されるコード

 

サウンドとの摩擦を期待した使用法が多く、直線的なラインでスピード感を持って演奏されることにより大きな可能性を持ちます。

 

Cオーギュメント   ド・レ♯・ミ・ソ・ソ♯・シ

D♭オーギュメント  レ♭・ミ・ファ・ラ♭・ラ・ド

Dオーギュメント   レ・ファ・ファ♯・ラ・ラ♯・ド♯

E♭オーギュメント  ミ♭・ファ♯・ソ・シ♭・シ・レ

 

以上の4種類が存在して5つ目は最初のスケールの展開形です。

3トニックなので3×4=12 と言う意味です。

 

一番上のCオーギュメントに限って説明すると、基本的には

 

C△   E△   A♭△  

のメジャー3トニックに使用可能です。

本来はそれぞれ ♯5 ですが、スケールに 5 を含むこともあり、気にしないと言う考えで C△7 以下に使用されています。

このため、コルトレーンチェンジでは細かいコードチェンジを一個のオーギュメントスケールですり抜けていきます。

 

同様に平行調である

Am7     C♯m7     Fm7

 

さらに、ⅡⅤ化により

D7      F♯7      B♭7

 

構成音の関係性から

F♯m7(♭5)       B♭m7(♭5)      Dm7(♭5)

 

ⅡⅤ化で

B7(♭9   )     E♭7(♭9  )    G7(♭9)

 

と、拡張できるので、非常に便利です。

というか、すべてのコードタイプに使用できますね。

好みではないという人も居そうですが。

 

こうなってくると、どうやって覚えればいいのかと言う問題のほうが多きそうです。

 

メジャーコードはルートから・・・3トニック

マイナーコードは♭3から・・・3トニック

ドミナント7thは♭7から・・・3トニック

マイナー7th♭5thは♭5から・・・3トニック

ドミナント7th♭9thは♭9から・・・3トニック

 

ラインの作り方の基本はスケールパターンですが、長3度や短三度に注目した3トニックラインも良い感じです。

 4、9音オーギュメント

 

コンテンポラリー系のジャズプレイヤーは6音と同様に9音も多用します。

もちろん人によりますが。

 

C 9音オーギュメント

 

Cオーギュメントに対して全音半関係のオーギュメントを加えましたが、さらにルートから全音関係のオーギュメントを加えることにより、9音オーギュメントが出来ます。

 

ド・レ・ミ♭・ミ・ファ♯・ソ・ラ♭・シ♭・シ

 

使用方法は6音オーギュメントと同じですが、さらにコードとの摩擦が大きくなります。

 

そのため、さらにスピーディな演奏が必須です。

止める音にも注意しなければなりませんね。

 

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5、ハイブリッド・スケール

 

9音オーギュメントを△7thコードに使用すると摩擦が大きくなります。

もちろんそれを楽しむ人も多いのですが、一個の音を置き換えると綺麗に調和します。

シ♭をラに変更。

 

ド・レ・ミ♭・ミ・ファ♯・ソ・ラ♭・ラ・シ

 

これは、1個のスケール内に6つのメジャートライアドを持つと言う驚くべきスケールです。

 

C、D、E、G、A♭、B

 

ただし、3トニックという特徴は失われます。

 

あらゆるコードを△7コードに変換することでハイブリッド・スケールのワールドが可能になるのかもしれません。

 

6、あとがき

 

オーギュメントに関してはジェリー・バーガンジィ先生の著書以外には参考となる書籍が見つかりませんでした。

 

 

オーギュメント使用の経験からですが、古いタイプのプレイヤーから質問を受ける可能性が強いようです。

特にピアノサウンドとの摩擦には細心の注意が必要な場合もあります。

 

完全なアウトなら理解できても、微妙な摩擦には拒否反応を起こす人がいるかもしれません。

 

インプロヴィゼイションすると言うことは人間関係を無視することは出来ないものです。

気さくなコミュニケーションで新鮮な音楽を作っていく雰囲気を作ることも重要だと思います。

 

あまり意固地にならずに、ケースバイケースで楽しむこともジャズの魅力だと考えるほうが良いような気もするのです。

 

 

 


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